夏休み気分から切り替えるため,一日一文では「私の成功観」について書き始めた。
10日まで様子見をするつもりだったが,少し早めに,10月中のデライト収益目標達成に向けて組計調整することを決めた。
昨日察知した状況の変化により,先月29日の日記に書いたような「デライトの長期停滞」の懸念が後退し,無理に今月中の達成を目指す必要はなくなった。となれば,より確実な方を取るべきだろう。
当然,達成が早いに越したことはないので,引き続き,落ち着きながらも適度な緊張感は保って新生デライト開発を進めていく。
ここに来て,「デライトの早期成功」という概念について再考する必要を感じた。10月の収益目標達成が早期成功というのはいいとして,11月や12月なら早期成功ではないのかというと,それも違和感を覚える。
そう考えてみて,自分の中で,主観的な基準と客観的な基準が混在していることに気付いた。振り返ると,常に大体3ヶ月以内の収益目標達成を目指してきた。その時々の状況に合わせた結果として,それぐらい先の見えない道を歩んできたということでもある。収益目標達成が半年先や一年先になるということは,常に考えたくない「遅さ」だった。
希哲館創立14周年(11月1日)までの収益目標達成というのも,昨年11月に十分な猶予として決めたものの,結局はその遅さに耐えられず早めては延長を繰り返し,結果的に最近では早期成功の目安になっていただけだ。
つまるところ,これまで「早期成功」と呼んでいたのは,「現時点から3ヶ月以内くらいの収益目標達成」のことだった。だから,いま11月や12月の達成を遅いとは感じないわけだ。
ここで,「客観的な早期成功」とは何か,について考えた。状況を引いて見た時に,どこまでが大っぴらに早期成功と言えて,どこから言えなくなるのか。
まず思い浮かんだのは,「デライト2周年」(希哲16年2月13日)だった。サービスの成功という観点からいえば,離立から2年未満で十分な収益化を果せば早い部類と言えるだろう。それを過ぎると中途半端,微妙な印象になってくる。
研究開発を事業として成功させるまでにかかる標準的な時間を15年とするなら,希哲館創立から数えて14年と少しで,これも「やや早め」とは言える。自分の年齢も,36歳でこの規模の研究開発を成功させれば若過ぎるくらいだ。最終的な希哲館事業の成功を考えても,まだ遅くはない。
ここまで考えて,デライトの早期成功の目安は,デライト2周年,キリの良い所で希哲16年1月と認識を更新することにした。
主観的な目標意識も,それはそれで持っておいた方が適度な緊張感のためには良いが,それにとらわれて自分を追い込み過ぎると暴走してしまいかねない。そういう時に状況を客観的に見て冷静になれるように,目標は二重に持っておくべきだろう。
さらに踏み込んで,そもそも「デライトの成功」とは何か,ということまで考えてしまった。この調子で収益目標達成を果したとして,その時点ではじめてデライトの成功とするのか。未来から見ればそうではないかもしれない。だとすれば,デライトはいつから成功していたのか。
デライト開発自体は概ねずっと好調だし,私自身も「黄金生活」なんて言葉が出るくらい物心両面で満たされた生活を送ってきた。一日一文でも書いたように,ネットサービスなんて見かけでは分からない問題を多々抱えているもので,何をもってサービスの成功とするかは,そもそも難しい問題だ。
収益目標達成というのは,あくまでもデライト,引いては希哲館事業を発展させるための手段だ。目先の収益よりも優先すべきことを優先し,目的のために最善の道を歩んできた結果として,丁度良い時期に収益目標達成にも手を伸ばせるようになってきただけではないかという気もする。そういう意味で,成功と収益目標達成の因果関係は逆なのかもしれないと考えることがある。
デライトはすでに成功しているのかもしれない……という考えは,これまで何度となく脳裏をよぎったが,その度にかき消してきた。ただでさえ反餓精神に乏しい自分を甘やかしたくなかった。
ただ,ここ最近,それこそ絵に描いた餅が食べられる餅になったというような歓びを感じていたところに,時間のゆとりまで増え,もう勝手に成功した気分になってしまっている自分がいる。それが良いことなのか悪いことなのかは分からない。
何をもってデライトの成功とするかは結論を急ぐことでもないので,とりあえず来年1月までに収益目標達成出来れば「デライトの早期成功」とするとして,いまのところ失敗の余地はないように思える。
また他に優先すべきことが出来て先送りになることがないとも言えないが,その時はその時の自分の判断を信じよう。
5時前起床を目指したが,寝不足続きだった上に5時間睡眠で調整しようとしたせいで二度寝してしまった。
いまのところ早朝出振るいの必要はないので,睡眠調整はゆっくり進めていくことにした。