ここまでの調整で全知検索窓固定機能の基本的な挙動は理想的になっていたため,輪結類を加えて仕上げた。出振るい・手定め済み。感触も良好。
これをもって全知検索窓固定機能実装は一段落とする。
ダークテーマ実装ではテーマ切り替えボタンの機能実装も概ね完了し,残すは装体整理のみとなった。今後は色設定の CSS 変数への置換を中心に「装体整理兼ダークテーマ実装」を少しずつでも進め,機能公開を目指す。
テーマ切り替えボタンの機能は25日4歩の検討通りで,初期状態では司組設定に追従,司組設定と異なる方に切り替えると固定,同じ方に切り替えるとまた司組設定に追従する。ただし,実装としては初期化というよりライトテーマとダークテーマ,固定有無の組み合わせで4種類の状態を持たせることにした(後縁で非固定設定も認識させたいため)。
外観については drop-shadow
で影を付けたり月アイコンの方向を変えたり調整することを考えていたが,結局,現状維持とした。影は限りなく薄く付けても不必要に重たく見える。月アイコンも,欠けている部分が左向きの方が縁に沿うので調和的に見える。
状態はクッキーで保存するため後縁での最適化も出来,単純なトグルボタンのみで4種類の状態を直感的に切り替えることも出来,見触れも良好,と理想的なテーマ切り替えボタンが出来上がった。
舞覧の開発者通類でテーマの司組設定を簡単に切り替えられることを知り,手定めも捗った。
そろそろ第四次宣伝攻勢・新生デライト開発の中間まとめをすべき時期であるため,振り返りと現状整理をした。昨日やろうと思いつつ,開発に熱中したり姪達の世話に追われたりして出来なかった。
ある程度考えはまとめたが,珍しく早い時間に眠たくなってきた。早寝は最近の課題なので,この日記は明日書くことにして早く寝た。
第四次宣伝攻勢は最初から事前想定と少し異なる展開を見せたものの,概ね状況は良好であると言っていい。特に5月前半,一日一文に時間をかけたのが予定外だった。後半から開発時間を増やして,そちらも想定外に発展していき,直接的な宣伝活動にはそこまで多くの時間を割いていない。
当初,朝昼晩1時間ずつ宣伝活動に割くことを想定していたが,昼晩30分ずつという日が多く,これで丁度良い気もしている。高速化と歩調を合わせる必要があることに加えて,一日一文などでこれまでにない好感触を得ている。今は,無闇に人をかき集めるより,デライトにとっての理解者をじっくり増やしていく時期なのだろう。
それは「宣伝攻勢」なのかという気がしないでもないものの,その程度のこともしない時期が長かったから意義もなくはない。
用者動向は水物なので,努めて一喜一憂しないようにしているが,最近のデライトでは明らかに良い変化が起こっている。比較的深いところまで知ってくれる人が増えたし,常連用者の使い方も変わっている。これまで,開発者が何を考えているのか分からないままみんな手探りで使っているという感じだったが,ある程度デライトの根想を踏まえた上で使ってくれるようになった。良い意味で方向感が出てきて,初心者にとっても良い見本になる。
一方,初期のデライト宣伝で感じていた,「面白そう」止まりの表面的な反応は減っている。「面白そうだけど使わないよ」というダーウィンの海は乗り越えつつあるように感じる。
なかなか出来なかった振り返りをしながら,「回り道」についてよく考えた。
開発では3月に中断していた中間的デラング整備に戻ったが,ここで以前とは比べ物にならないほど手定め効率が向上していることに気付いた。Aejs 整備から下見機能付きの新輪郭選り手出来たからだ。これが当時 Aejs 整備を終わらせたかった理由だったことを思い出した。
そろそろ一日一文も続きを書くか,と思えば,文章の閲覧性が飛躍的に向上している。5月後半,一日一文を中断して,最大化アイコンや描写拡縮ボタンの追加,自動ページ展開機能実装を一気に進めたからだ。これは,「デライトの歩み」という題材があまりに重かったというのもあるが,文章を読む媒体として閲覧性に課題を感じていたことも大きい。写真上信を始めた頃に感じていたことでもあった。せっかく良い写真が撮れたり良い文章が書けたりしても見にくいのではもったいない。
こう思うと,的確過ぎる回り道に自分でも驚く。デライト開発が快調を維持してこれたのは,こういう良い回り道を重ねてきたからだと改めて実感する。見えている出口に向かって,時間があるだけいくらでも改善出来る柔品は珍しい。大抵は技術的負債に潰されてしまう。良い回り道が出来ないからだ。
回り道をする以前の当努に戻るまでそれを忘れていたから余計驚く。特に第四次宣伝攻勢以後,軍隊の行進のようにひたすら前進を意識してきたため,振り返る余裕がなかった。
デライトの進歩は冷静に見ると驚異的に速い。ここ2ヶ月だけでも見違えるほど進歩した。ただ,逆茹でガエル状態というか,進歩しているのがデライトの日常になっているせいで,たまに振り返ってみないとその速さが分からなくなる。振り返りの重要性を再認識したので,また旬毎に振り返りの時間を持つことにした。
HTMLElement.offsetWidth
}{初期化されない}{再追加}(74)写し取り部分の背景色が変わる「写し跡」を,時間経過で透明化するようにして終了。CSS アニメーションを使い,明るい背景では gainsboro
から ease-in
で30秒かけて完全透明になる。感触は良好。
この機能自体は写し取りを確認しやすく有用だと感じていたが,解除方法が難点だった。これまで再読み込み以外で消せなかった。当初,マウスオーバーで消せるようにするつもりだったが,タッチ端末を考えると汎用性に欠けるので気乗りしなかった。最近になって時間経過で消すことを思い付いた。
実装は CSS アニメーションを使えば容易……と思いきや,CSS アニメーションをスクリプトから初期化する正規の手段が無いことを知り困った。単純に分類名を削除・再追加するだけでは初期化されない。結局,分類名の削除の後で以下のように HTMLElement.offsetWidth
を参照してリフローさせるという小細工が必要だった。
void elm.offsetWidth;
気持ちの良い方法ではないが,確かに主要舞覧ではちゃんと動作する。しばらくこれで様子を見ることにした。