ダークテーマの出振るい,手定め,調整を終えた。これをもってダークテーマ実装は一段落とする。
23時頃,出振るい作業を開始,5分ほどで完了。24時45分頃,手定め・調整を概ね終え,設定ページのテーマ切り替えボタンを K#F85E 以外でも表示するようにした(厳密にはうっかり忘れていた)。
何はともあれ,想定をはるかに越える完成度で出振るい出来,達成感が非常に大きかった。明日,開発記録にまとめておく。
反比例してない?
というか,デライト初期に使ってみた人がやっぱり凄い。食わず嫌いしなさ過ぎ。
じっくり調整して満足出来る仕上がりになったため,輪郭小窓実装はここで一段落とすることにした。まだこまごまとした課題が残っているため第二次用合い改良は継続する。
また,次の当努は包括的な全知検索整備に決めた。検索結果の改良はもちろん,大幅な高速化も望める。また大工事になるが,一応月内完了を目標とする。次の全知検索整備も「第〜次〜」と呼ぶことを考えたが,ちょくちょく手を入れているため区切りが難しい。とりあえず「新生全知検索整備」と呼んでおくことにした。
輪郭候補窓や輪郭小窓の無番輪符対応については少し迷ったが,どちらも全知検索を利用するため作業効率を考えて新生全知検索整備後に回すことにした。
輪郭小窓については,機能・見触れともに十分な完成度に達したと言える。昨日手こずったタッチ事象も上手く整理出来るようになった。
装体に関しては,初回出振るい時には小さめにした前後景部と閉じるボタンを大きめに修正した(輪郭小窓の様子・完成形)。視覚的な無駄を削ったつもりだったが,他要素に被るものなので小さいと視認・操作に難がある。見た目も思ったより良い感じに出来た。
アンカーテキストを輪符に展開するだけだった従来の用合いに比べると劇的な進歩だ。デライトの用合いの転換点になるだろう。
輪郭小窓実装から発展した第二次用合い改良も,未完ながらすでに大成功だ。時間をかけた甲斐あって,交度も見触れも数段階洗練された。
デライト初期からある未熟な交度を整理しつつ調整を繰り返し,大小様々な問題が急速に解消している。単純な輪郭小窓実装から包括的な用合い改良に転換したことはもちろん,こまごまとした問題を放置してきたことすら一網打尽の好機を得た今となっては大正解と言えるだろう。
このやり方でなければ,この水準で輪郭小窓実装を果すのにもう数ヶ月はかかっていただろうという感覚がある。
輪郭小窓以外の改良点も枚挙に暇がないが,思いつく限り挙げておく。
cursor: grab
にした。また,ドラッグ中に cursor: grabbing
を使うようにした(一部舞覧ではなぜか無効)。@oln.bld
から @bln.bld
への吹き描き関連処理切り分けに成功した。当初「新デライト市場戦略」と呼んでいた第二次デライト市場戦略以後使うようになった表現。
第二次市場戦略では,多少の機能整備と文書整備はするものの主に「見せ方」を一新したデライトのことだった。第三次市場戦略で,全体的な改良によって理想的な完成度に達したデライトを指すようになった。
希哲14年12月29日,新デライト市場戦略への転換,デライト完全集約といった出来事を経て,それまでの軽常路線の売り込み方を見直し,「知能増幅メモサービス」を前面に出した戦略に転換する。
希哲15年3月,デライト開発快調期から高い完成度を目指すようになる。
7月下旬,急速に要件がまとまり,8月から完成を目指した「新生デライト開発」に入る。
実装作業もそれなりに捗ったが,頭の整理もだいぶ進んだ一日だった。幸先が良い。
組計整理が進み,当面の組計の見通しはさらに改善,気持ちにも落ち着きが出てきた。
デライト市場戦略にも大きな進展が見られ,より一貫性が高まった。
なんとなく対 Facebook 戦略について考えていると,用者数30億人に迫る Facebook に勝つのに50億人や100億人を目指すのはあまり賢くないな,という思いが沸き起こってきた。
大きな風船(量的大国)には小さな弾丸(質的大国)をぶつけるしかない,というのはジパング計画で考えてきたことだが,デライトに関しては,量より質という考え方を徹底出来ず,まだ爆発的流行による成功という可能性を捨て切れずにいた。
超高効率経営があり,安定拡大戦略があり,書き手・読み手の能力に大きく依存する文字献典を重視し,日本と日本語を重視し……と,全体として量より質を志向すべき環境は整っていた。現に,いまデライト運営が楽なのは,異常なまでに知的好奇心旺盛でリテラシーの高い日本人用者しか寄り付いていないからだ。国内外から無闇に用者をかき集めていたら,いまごろ破綻している。
輪郭一覧にあるデライト広告も,どちらかといえば一見よりも描き手向けになっている。初期に配置を決めてから何度も再検討はしたが,ほとんど動かしようがなく,結果的にこうなっている。輪郭そのものに対して広告を付けると,単純に描き手・読み手双方にとっての快適性を損うという問題もあるが,扇情的な内容が増えれば増えるほど収益が上がる構造になり,信頼性とモラルの低下を招きかねない。
これだけの条件が揃っていながら,まだ揺らぎがあった。問題は,こんな広告で十分な収益を上げることが可能なのか,確証が掴めていないことだった。これについては先月実証され,最近では,全知検索を使い込んでくれる重用者をいかに増やしていくか,という意識が高まっていた。これが最後のピースだった。
ここからは,デライト市場戦略でも,量より質,広さより深さという考え方を徹底していくことにした。デライトが知能増幅メモサービスとしての完成度を高めていけば,用者は必ず後から付いてくる。日本語圏の限界に達する時には,世界中の人が日本語を学ばざるをえないだろう。