昨年10月の最後の壁貫通以後,しばらく時間の使い道を見失っていたが,この頃,時間欲が蘇ってきたように感じている。
暗黙宣伝が主だったデライト宣伝では,十分な時間対効果が望めるのはせいぜい一日あたり3時間だった。誰も使わない機能を作り込んでも仕方ないため,反応を待って開発を進めていく必要も感じていた。こうしたことから「時間の持て余し」が生じた。
それから間もなく,11月中にはツイスト宣伝が中心となり,年末にかけて新デライト市場戦略に移行していくことになる。ありのままのデライト,引いては希哲館事業を表現しようとした時,実装にも長年後回しにしてきた言語化にも時間がいくらあっても足りないということを実感した。
時間を持て余したことで別の収入源を確保することが出来,今の安定に繋がっているので結果的にはこれで良かったが,今後はこの安定を維持しつつ極力デライトに時間を充てていきたい。
この日は,少し気になっていた TheBrain を試し,これについてのツイストに時間をかけた。ちょうどデライトの表現に関しては「立体アウトライナー」に絞って「立体マインドマップ」は使わないようにしようかと考えていたところで,後者の新しい使い道を見つけたような気がした。
少し懸念していた年末までの時間稼ぎは何とか出来そうなことになり,一日じっくりツイストを書いて過ごした。
ついこのあいだデライトの安定拡大戦略を定めたばかりだが,最近,急拡大の可能性も考えておかなければならないと感じている。
以前ツイストにも書いているように,もともと,デライトのような分かりにくいサービスが「じわじわ」と拡大することなどありうるのだろうか,とは思っていた。何かのきっかけで爆発する,という方が想像はしやすかった。その想像が現実に近付いて来ている。
デライトはいまや個人知識管理サービスの火薬庫になりつつある。
問題は,爆発した時に制御可能かどうかだ。安定拡大が理想であることは変わらないが,今からしっかり対策を考えておきたい。
一年後を見据えるようになったことで,少しずつ意識が変わってきた。
デライト宣伝の時間対効果は相変わらず高いが,やはり,デライトの成功には早過ぎるような気がしてきた。
通常,ネットでの地道な宣伝には最低でも半年程度の様子見が必要で,他の個人知識管理サービスも有名になるまでにはそれなりの時間をかけている。常識的に考えればまだ焦るような状況でもない。むしろ,無理な焦りで無駄な疲弊を招くことが自殺行為になりかねない。
これまでは狩猟採集のように効率的に用者を誘い込むことばかり考えてきたが,今は農耕の気構えで,認知の種蒔きをする時期だと思えるようになってきている。
最近,自分の人生観の甘さ,苦労知らずぶりを痛感することが多いということも心境の変化の一因かもしれない。デライトの成功までにもっと苦労しないと申し訳ないというか,もうちょっと苦労してもいいか,という気分になってしまっている。
デライト収益化に関しては,年末までの比較的短い延長戦の可能性を捨てきれず微かな迷いが残っていたが,気持ちの整理がつき,正式に来年11月1日までの期限延長を決めた。得るものの大きさと代償,早さと確実性,色々天秤にかけてみると,結局これが最適解なのだろうと思う。