翻訳

描主宇田川浩行K#F85E
上描き希哲8年(2014年)
07月09日 01:26
下描き希哲6年(2012年)
06月18日 11:14
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

宇田川の理論では,言語における綜合の一種。

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一覧

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浮動小数点数を一見大差ないような「浮点数」にする姿勢情技(IT)用語翻訳していくのと,そのままにしておくのでは,結果としてとんでもないになる。これをどうやって理解してもらえるか。ずっと考えてきた。

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私は,2007年頃から延々とカタカナ語翻訳し続けてきたのだが,これはデルン無しでは考えられなかった。

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コロナ危機で,希哲館翻訳技術を広めたいというか,広めなくてはならないという使命感が強まってきている。いくらなんでもそれは……という翻訳が多過ぎるし,それ以前にカタカナ英語も多過ぎるし。

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ソーシャル ディスタンシングを「社会的距離」とするようなぎこちない翻訳語を見ると,現代日本語における翻訳文化の限界への焦りと,それでも翻訳を試みただけ偉いという気持ちとで複雑な気分になる。

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面白いことを考え過ぎていると,面白いことに麻痺してきてしまって,大抵のことが退屈になってしまう。結果として,「一人でわけの分からないことをやっている人」になってしまう。ここで自分の感覚から世間の感覚に「翻訳」出来る人が芸事大成したりするのだが,私にその能力があるのか,最近懐疑的になっている。

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翻訳学がその重要性普遍性にもかかわらず確立されていないのは,翻訳という文化が「主体性の強い傍流」で生まれるから。英語圏では必要性に乏しいし,現在の日本では日本語は尊重されていない。

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私が「第一次大翻訳時代」と呼ぶ江戸時代後期から明治時代頃にかけての翻訳文化成立した背景には,知識層の圧倒的権威があった。一握りの知識人外来語に触れ,それを翻訳して学界から人口に膾炙していく。その知識人もほぼ漢籍に通じていたので,漢語訳語が多数生まれた。

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私は,「カタカナ語翻訳するのは不可能(あるいは無駄)」という俗説を一生忘れないというか,忘れられないと思う。憤りというよりは,人間臆病さに切ないものを感じる。

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私はよく,日本における外来語翻訳望事プロジェクト)が世界金融危機2007年)を境に軒並廃れた,という話をしているが,その一つだった『造語院』が懐しくなって見てみたら,「最終更新日2007年」でゾクっとした。

http://www.nextftp.com/isya/zougoin/

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もちろん,外国文化への関心が無ければ翻訳しようとすら思わないわけで,外国文化から学ぶ姿勢と自文化を尊ぶ姿勢が両立したところにしか良い翻訳文化は生まれない。その調和が今の日本では崩れているのかもしれない。

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希哲館訳語のようなものがこれまで無かった一つの理由に,英語中心主義の普及というのはあるかもしれない。翻訳って,どこか国粋主義というか,自文化中心主義的な動機が必要で,日本語で自分の思想を表現したい,という強い思いがないと出来ない。

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なんで試しもしないで「外来語なんかいちいち翻訳するだけ無駄」なんて言ってたの?ねえなんで?おじさんたち?

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「ほとんどの外来語は十二分に翻訳可能である」というこの現実から目を背けたければ好きにすればいいが,私はこれから何十年でもこの希哲館訳語整備普及活動を行っていくので,卑怯者逃げ場はない。時間がかかればかかるほど私の功績に,あなたの汚点になる。

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『希哲辞典』,こう具体的に想像し始めると,実はこれまでの翻訳系サイトとは全く異質な献典コンテンツ)であることが分かってくるな。これだけの翻訳語を自ら考え使うなんて,私くらいしかしてないだろうしな……。

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『希哲辞典』は,日本語史上最大の翻訳語体系である希哲館訳語を中心に収録した辞典サイトです。現代で多用されるカタカナ語を数多く翻訳しています。……と,こんな感じで説明文を俺は書く!

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ルネサンスというのは,簡単に言えば,西洋人たちが古典古代文化再生しようとした運動なのだが,その結果として,単なる再生・復古にとどまらない革新を生み出した。動機だけに着目して翻訳しようとするとそこまで汲み取れない。

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歴史的現象に関する翻訳する時,ありがちなのは,当時の運動の担い手の心情直訳してしまう訳し方で,これは失敗することが多い。というのも,ある社会現象に翻訳語を与えようとしている時点で我々が重視しているのはその歴史的価値なので,それを上手く表現しないといけない。

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テック企業」ってどう翻訳するべきなんだろうと少し考えたが,「科技企業」が無難か。

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こういう翻訳系の文章,実は定期的に書いてきたのだが,その度に関心の低さを実感する。書いてある内容の問題ではない。そもそも,多くの日本人カタカナ語に慣れ過ぎていて,それを問題視している人が極端に少ない。読んでもらう以前の問題。この経験から,希哲館訳語は事業の牽引役にはなりえないと考えるようになった。

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カタカナ外来語翻訳活動についてピンと来ない,という人には是非ご一読頂きたい文章。

なぜカタカナ外来語を訳すのか

https://kitetu.com/KNo.F85E/A-5B28-FCB9

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日本論組(プログラミング)教育危機感を覚える理由の一つに,「カタカナ語悪訳」が多過ぎるということがある。これまでは下手な翻訳でも何となく技術者たちが汲み取ってきたが,子供たちに教えた時,「国語で習っている日本語と違う」という疑問に答えられるのか。

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返却する」って言うな

https://qiita.com/scivola/items/d9f26ea13691f8c5e6a4

分からないでもないし,こういう違和感について語ることは悪訳の多い情技(IT)の世界では大切だと思う。ただ,「返す」を漢語的に表現したい時にいまいち使いやすいものがない。例えば SRF を「集合返し函数」とはあまり書きたくない。返戻が無難か。多少の用例もあるし。

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これ,冗談でも何でもなく,が動かなければいけないレベルの深刻な話なのだが,たぶん全く伝わっていない。

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ちなみにこれ,希哲館訳語なら「原型立脚客体指向」と書ける。文字数にして二分の一以下。

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例えば「プロトタイプベースオブジェクト指向」とか,自分で書いてて,いくらなんでも冗長過ぎないか,と疑問を感じそうなものなのだが,日本人は子供の頃から理不尽に耐える訓練を受けてしまっているので,まず疑問すら抱かない。

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カタカナ英語を一つ訳すたびに,これまで日本人がいかに自分たちの言葉で語ってこなかったかを痛感する。

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ところで,JavaScript事象イベント)伝播には探索(キャプチャリング)過程発泡(バブリング)過程という謎の仕様があるが,これは昔の NetscapeIE実装を統合したものらしい。今知った。

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暫定訳語は基本的に「無難」であることが重要なので,決定的な案が見つかるまでは「事象」にしておくか。

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ここまで凝った訳語を考えておいてなんだが,論組プログラミング)におけるイベントは普通に「事象」でいいんじゃないか,という気がしてきた。余計な説明もいらないし,確率論での用例もあり,混同するほどこの分野で使われる言葉でもない。

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イベントの訳語に「」を使うなら,為変依変意変……どれもそれっぽいな。「因変」でも悪くないし。

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ただ,「異変」というと異常事態という感じがしてしまうので,仏教用語の「有為転変」でも借用して「為変」とする,というのも洒落ている。

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論組プログラミング)における「イベント」という概念,微妙に訳すのが難しいなと思っていたのだが,「異変」と訳せないこともないな。

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そして,ある客体(オブジェクト)が類型クラス)や原型プロトタイプ)から派生したものである時,それを個体インスタンス)と呼ぶ。このあたりの希哲館訳語も大分熟れてきた。

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日本人カタカナ英語に頼ってしまうのは,それが無難だからだ。翻訳語を使うことで賛否が分かれることを避けたい。気持ちは分からなくもないが,問題の先送りに過ぎないし,日本語の発展にとって良いことでもない。誰かが流れを変える必要がある。

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複雑な概念だからとりあえずカタカナ語にしておく,ではなく,誰も何も考えずにカタカナに置き換えるだけ,って本当に今の日本の情技(IT)業界悪習だよな。

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」を使った希哲館訳語というと,「不戻」(ふれい,もどらず)でフリーズとか,「戻回」(れいかい)でリカバリーとかもある。

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呼縛」(こばく)はちょっと面白いが,「よびもどし」とも読める「呼戻」が無難かな。

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そろそろ「コールバック」の訳語も決めておきたいな,と思って過去の輪郭くぐってみたら,呼復呼縛呼戻(これい),とか昔考えた案が出てきた。意外とどれも悪くないが,決め手に欠けるか……。

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エコノミック・ステイトクラフトeconomic statecraft)って微妙に翻訳しにくい概念だが,「経済政略」というのが無難か。「経済外交」とも微妙に違うし,「経済国策」と訳すと「経済政策」との意味合いの違いが分かりにくい。

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リスト翻訳語,むかし「列選」というのを考えたが,「列出」「列集」あたりでもいいな。

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数十分でもまともに頭を使って考えれば「配分子」と簡単に訳せるものを「アロケーター」と何十年も書いてきたのだから,日本の情技(IT)業界進歩しないわけだ。まともに言語を使ってないのだから。

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アロケーターを「配分子」と訳そうとしてちょっと気付いたのだが,アロケーションって「確保」とはちょっと違う意味だし,「割り当て」はちょっと漢語的な複合語と相性が悪い。となると「動的メモリ確保」も「動的記憶配分」等に訳し直した方が良いな。

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コンストラクターを「構築子」と訳すのは直感的なのだが,デストラクターがちょっと難しいな。「解体子」と訳したことがあったが,単にバラバラにするわけではない。「破壊子」は物騒だし,「破棄子」はイメージに近いが言い辛い気がする。まあ,客体を安全に削除するために解体する,と解釈すれば解体子でいいのか。

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しかし,「指示体」程度の翻訳を試みる努力もせず,「ポインターは難しい」とか言わせてた業界,なんなんだ。

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ポインター翻訳語,「翻体」がちょっと気に入ってたが,「指示体」か「指点体」あたりを暫定訳語にした方が分かりやすいかもしれない。

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そういえば,論組プログラミング)におけるバグ論駁の「」(入りまじる)で訳していたのだが,よく考えたら「馬鹿」でもいい気がしてきた。バグフィックスは「馬鹿直し」で。

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なんでだろう,イノベーションの「異能普請」(いのうぶしん)って訳語,たまに使いたくなるのだが使ってみるとちょっと恥ずかしいものあるな。駄洒落臭すぎるのか。

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特に数学論組なんかで,神秘的な論理美みたいなものに到達した時に感じるエレガンスに相応しい日本語は「麗厳」しかない。

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エレガントあるいはエレガンスを「麗厳」(れいごん,れいげん)と訳した自分を誉めたい。ここぞという時に使うとやっぱりしっくりくる。

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昔,ヘッダーを「」(へた),フッターを「」(ふた)と訳していた。ヘッダーは食べる時には捨てる果実の蔕のようだし,フッターは内容に蓋をして完結させるようなものに思えたから。

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没苦縛苦妨苦乏苦……どれもそれっぽいが,まだ何か出そうだな。

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このボトルネックも良い感じに訳したい。流石に「房筒根苦」(ぼうとうねく)では駄目だろう。

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最近,フロントエンドバックエンドを「前系」と「後系」で訳して意外に悪くないと思ったのだが,「前縁」と「後縁」も良い気がする。既に辞書にある言葉だが,「」を「ふち」とも「つながり」とも解釈出来る深みがある。

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ちゃんと翻訳すれば「柔品開発では理腑交度を整理し論組保守性を維持することが重要だ」と書ける文を「ソフトウェア開発ではリファクタリングコードを整理しプログラムの保守性を維持することが重要だ」と書いてきたのが従来の情技(IT)日本語だ。そりゃ負ける。

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昨日の「団放」(だんぽう,ダンプ)といい,今日の「理腑」(りふ,リファクタリング)といい,翻訳の神はまだ私から離れないらしい。

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リファクタリング,重要概念なのでやっぱりちゃんと訳しておきたいなと思って少し考えたのだが,前に考えた「理譜」から「理符」「理秘」などと少し派生案を出していったら「(内臓)を整理する」で「理腑」(りふ)と閃きに落ちた。

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日本人が長いあいだ失なっていた「日本語の力」を取り戻す力が希哲館訳語にはある。

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そういえばカラムを「経欄」(けいらん)と訳していた。「」は縦という意味でも使うので「縦の欄」と解釈出来る。

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なぜ私がこんなに大胆に翻訳語の実験が出来るのかというと,デルンが言葉の「意図」を残せる司組(システム)で,検索性追跡可能性が落ちないからだ。これはただの文字列として文章を扱う司組ではありえない。

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あと,ローカルの訳語「領下」も思った以上に使いやすくて気に入りつつある。何より領主気分に浸れる。

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データベースを「出場」(でば)と訳すの,最初はどうかと思ったが意外と使いやすくて良いな。

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クエリを「求頼」(きゅうらい)と訳しておいて良かった。

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