古代ギリシャの哲学者風にキトンを着て,ランプを持ったボストンテリア。絵柄のイメージはのらくろに近い。
宇田川が最も好きな哲学者「犬のディオゲネス」が模体。ボストンテリアは宇田川の飼い犬で,愛嬌のある顔立ちがディオゲネスらしい。また,白黒の体毛は竜胆蛍をあしらうのに向いている。
最初は希哲から取って「きっとくん」だったが,「きっとん」の方がキトンにかかる上,性別感も無くなることに気付く。
希哲13年7月2日,広報用のゆるキャラとして考え始めたが思いのほか完成度が高くなってしまった。
日本の情技業界を騒がせている業務素交流出事件に思うところあり,希哲館でも原則として素交を公開していく「素交公開原則」の採用を本格的に検討し始めた。
昨年の今頃もそんなことをぼんやりと考えていたが,特にこの頃,描出公開原則の成功に確信が持てるようになったり,政治参加方針の公開が考えられるようになったり,「隠すべきものを持たない強み」を実感することが多くなっていた。となれば,素交公開も自然の流れだろう。
もともと虎哲関係の素交は独自性が強過ぎ,動作環境も備立方法も特殊,文書や込め言には独自用語と希哲館訳語が満載という状態であり,盗んだところでまともに運用するのは不可能だ。これを「自然難読性」と呼び,ある種の強みと考えていた。
第一には,私自身の完璧主義的な性格であり,見せる必要もないところで不完全なものを晒したくなかった。
次に,希哲館事業収益化の不可能に近い困難さがあった。万が一にもなさそうだった成功の可能性を探る上で,万が一でもその障害になりそうな要素は排除しなくてはならなかった。手札は一つでも多い方が良かった。
これについては,デライト収益化が実現してしまえば無用の心配になる。
もう一つ,技術的な問題もある。昔から,デルンを基礎にした版存管理司組を構想してきたこともあり,素交公開するなら独自の基盤でと考えていた。無論,そんなものを開発する時間は無かった。
色々な意味で余裕が必要になるので,いずれにせよデライト収益化後に決断することになるだろう。
素交公開原則の利点はいくつも考えられる。献典としては死蔵してきた希哲館技術体系の宣伝,デライトも含めた希哲館事業全体の透明性・信頼性の向上,機密保持に関する費用削減とリスク低減,そして最も大きいのは開発者コミュニティを作れることだろう。
「KitHub」というのは一昨年思いついたことだが,それこそ GitHub のように成長すればそれだけで希哲館事業の強力な武器になる。
この日は久しぶりに希哲館のマスコット構想「きっとん」を思い出し,具体的なイメージを練ったりもした。これがのらくろに似ていることに気付いたのは収穫だった。
DG_T
}{きっとん}{希哲13年7月の日記}{希哲13年7月上旬}{希哲13年7月}{Cμ}(7)今日も DG_T まわりを整理し,今後の設計方針について考えた。Cμ の仕様についても再確認・再検討することが多くなった。
もう一つ,今日は面白い収穫があった。
今後の広報を考え,希哲館にもゆるキャラのようなものが必要なのではないかと思った時,ディオゲネスとボストンテリアをかけたキャラクターを閃いた。
犬はもともとの希哲館象徴動物としてすぐ思い浮かべたが,これがディオゲネスに由来していることを思い出した時,発想が爆発した。
ボストンテリアを考えたのは,死んだ飼い犬のことを思い浮かべたからだった。白黒の竜胆蛍に合うところ,愛嬌があるところも丁度良い。
名前は最初,適当に「きっとくん」としていたが,これがたまたまキトンにかかることに気付き「きっとん」にした。これなら性別感も無くなる。
結果的に,ゆるキャラにしては出来過ぎたキャラクター案が出来た。