ご質問ありがとうございます!
記号 =} は,輪郭間の関係を表す記号で,「後景記号」と呼んでいます。逆向き {= は「前景記号」ということになります。
以下の図を見て頂くと分かりやすいのではないかと思いますが,「立体階層構造」とも言える輪郭同士の入れ子関係は遠近関係でもあります。つまり,親輪郭は前景(手前)で,子輪郭は後景(奥)に配置されているというイメージです。
親子というのは便宜上の表現で,正式な用語としては前景・後景といいます。一覧では三層になっていますが,中間のものは中景と呼びます。
この記号は,どちらかというと不等号や集合の記号のような数学記号のイメージで昔考案したものです。単純に連想関係を表す矢印のようにも見えるので分かりやすいだろうと思いました。
ちなみに,引き入れ関係は「輪括」(リンクルージョン)と呼びます。希哲館訳語で輪結(リンク)と引括(インクルージョン)の合成です。この二つの性質を合わせ持っていることを表現しています。
このあたりの用語・記号はまだ整備途上なので,将来的には変わる可能性もあります。
逆向きの方が直感的というのは新鮮なご意見だったので参考になりました。今後の検討材料に加えさせて頂きます。