昨日とは対照的に,顔色はすこぶる良かったが一時眠気がひどかった。
SNS における Twitter が,個人知識管理サービスにおける Evernote に似た位置付けになってきて,「SNS 戦国時代」の訪れを感じる。一時停滞感のあった「メモ戦国時代」も再び盛り上がりを見せており,KNS たるデライトにとっては最高の状況が出来つつある。
GAFAM は停滞期に入り,次の時代が模索されている。人工知能の実用化が急速に進んだことで,かつての「人工知能幻想」は鳴りを潜め,人間の知能が本当の問題であることに多くの人が気付きつつある。
KNS として,全知検索演心として,知能増幅技術として,この時代の課題に最も単純明快で最も強力な解答を提示出来るデライトは快調に開発を続けている。デライトと時代がようやく密致しつつあるのを強く感じる。
最近,Twitter の代替として注目されている Nostr を興味深く眺めている。ネット受けするのに,分かりやすさも使いやすさも信頼性も効率性も高度な機能も実は必要ない,ということの好例でもある。
既成概念の組み合わせである Nostr は難しいといっても多少の知識があれば理解出来るし共有出来る。適度な難しさだから共有したくなる。最も知識のある層にも理解し難いデライトとは出発点が違うものの,新生デライトの完成を目指した全力疾走の通過点として,こういう受容のされ方がすぐそこにあるかもしれないと思える。
いったん出振るいを終え,他自我内検索用合い改良兼自我ページ整備が一段落した。
開発時間が確保しにくい時期だったことや交度整理に時間をかけたことで12月22日に着手してから日数はかかったが,総合的に満足出来る結果となった。
特に,実装時期の予測すら出来なかった自我ページ整備が出来たことが大きい。これで新生デライト像が完全なものになった。自我ページ整備自体の作業時間は正味2日間程度で,時間対効果も非常に高かった。
今後はまず新生全知検索整備に戻り,輪郭整備兼文書整備と並行させ新生デライトの成立を目指すことになる。
12月19日の検討通り,他自我内検索時に自我アイコンを並べ,自我ページではこれをプロフィール風に見せることにした(整備後1,整備後2)。
見ただけではまずやり方が分からなかった他自我内検索が整合的かつ直感的に行えるようになり,自我知番による検索結果に過ぎず一見意味の分からない自我ページ(整備前)も一応プロフィールページらしくなった。
自我ページは,デライトにおける自己表現の入り口となる部分であり,初めてデライトに触れた人がまず覗いてみる部分でもあるので,直感的に理解出来るようになったことは大きな進歩と言える。最低限の又情報も設定したので多少の SEO 効果も望める。あとは風船輪郭が出来れば,デライトのプロフィールページとしては無駄なく十分なものになるだろう。
一時,前縁で十全な切り替え機能を実装しようとして交度の肥大化に陥いりかけたが,自我の切り替え時にはページ遷移させて後縁の処理結果を利用することにした(2日)。
これにより,非常にすっきりした交度でまとめることに成功した。
少し迷ったのが,録入り中に自自我ページを表示したり自自我知番で検索したりした時にどうするかということだったが,これは単純にそのまま表示することにした(整備後3)。自自我アイコンが2つ並ぶのはどうかと思ったが,自分で自分を観ているのだから間違った表現ではないし,一貫性はある。
当初,自我アイコンに関しては通常の自輪郭検索と同じようにするつもりだったが,これはこれでぱっと見で状態が判別しにくいという問題がある。自我ページだけなら自我アイコン下の文言やメニューなどの非表示で分からなくもないが,分かりやすくはない。
通常の自輪郭検索との差別化のため,通常は省略している吹き描きの自我名や自我アイコンを表示させる機能を持たせても良さそうだ。
別案として,右側の自我アイコンを左右反転して鏡映しのようにするというのがあったものの,アイコンの同一性から生じる機能性を損うこと,他者からの見え方をイメージしやすくするプロフィールページとしての役割を損うこと,恐らくほとんど意図が伝わらないことといった理由で没にした。不具合か自我ページの仕様と誤解する人が一定数出てくるだろう。
@DG.sch
を中心とした交度整理の進展も本当努における大きな成果だった。
輪郭一覧動的更新対応で前縁の全知検索関連機能を @DG.sch
に集約したはいいが,整理している余裕はなかったので乱雑だった。ここも本当努を通じてすっきり整理出来た。検索語提案機能実装でも活かせるだろう。
比較的深刻なのは,輪郭一覧動的更新後の「戻る」先が求頼文字列のない自我ページや輪郭ページだった場合に正しくページを復元出来ない問題だった。
また,輪郭一覧動的更新で対応を忘れ全輪郭検索用背景・自輪郭検索用背景が切り替わらなくなっていた問題を修正すると同時に,他自我内検索も含めた自我内検索一般に無地の黒背景を適用することにした。自輪郭検索とそれ以外で分けるかで少し迷った。元々,竜胆蛍の入った背景は賑わいを表現したものだったので,これの方が本来の意図に適うだろう。
その他,例えば & ボタンのキーボード入力時に検索語が空になっても削除ボタンが消えないといった軽微な不具合や,交度の未整理による細かい挙動・装体の不整合といった問題が解消されている。
一部の RSS 取得で壊衝が発生する不具合の修正。23時頃作業開始,24時頃いったん出振るい。手定め済み。
輪郭情報取得改良の影響で,単純な前後景一覧以外の(dg_fnd()
を利用する)RSS 取得が機能せず,壊衝する交度になっていた。これ自体は単純な見落としだった。
最近よく安定していたデライトが今日に限って妙に違了が多く,僅かに重かった。Googlebot が高頻度クロールをしていることが原因かと思ったが,腑に落ちず録をよく観察してみると,Googlebot が壊衝の発生する RSS 取得をそれなりの頻度で試みていた。僅かな重さは隠しが初期化されていたせいだろう。
当初は排他制御関連の厄介な問題かと考えたため,比較的修正しやすい不具合で安心した。一時,この程度の高頻度クロールで落ちるかと少し自信が揺らいだが,この小さくない壊衝要因があっての最近の安定性かと思うとかえって自信が増した。
最近の出来事や状況の変化が奇跡的に噛み合い,組計にだいぶゆとりが出来た。一応の目標にしていた,デライト3周年までの完全な成功への期待感も急激に高まっている。先日の給湯器の故障ですら「禍を転じて福と為す」というべき結果になりつつある。訳が分からなくなってくる偶然の組み合わせと幸運という意味では金風並みか。
デライトの当努を俯瞰し,概ね以下の優先順位で片付けていくことにした。
中心的当努が新生全知検索整備なのは変わらないが,実装方針がまとまり一気に時間対効果が高まった他自我内検索用合い改良兼自我ページ整備を最優先とし,検索周りを一段落させた後に暗証語周りの機能とエクスポート機能の実装に入ることにした。サービス全体のばら成しを重視した。
“知名問題”の解消により機が熟した輪郭整備兼文書整備も並行して始めることにした。新生全知検索整備と歩調を合わせ,ひとまずは「新生デライトの成立」を急ぎたい。未完の大輪郭整備は特に範囲を決めていないので輪郭整備兼文書整備を含めてしまってもいいかもしれないが,当初の目的が異なるため一応区別しておく。
他の当努については,現状では十分な時間対効果が望めないといった理由で優先順位を下げた。例えばデラング整備も高速化も現時点で必要十分な程度には進んでいる。それ以前の段階での用者のつまずきを真っ先に解消すべきだろう。
デラングを中心とした第四次市場戦略は,デラング整備の優先順位をなかなか上げられないまま第五次市場戦略が見えてきてしまったため上手く活かせなかった。現時点でデラングは十分な実用水準にあり,これ以上追求しても訴求力は極めて限定されるだろう。Markdown の通用力に対抗するなら長期的に構える必要がある。
対 Twitter 戦略を織り込んだ第五次市場戦略の検討を始め,ツイストの無期限停止と来て外部サイトでのデライト宣伝は役割を終えた。現在,デライト宣伝は検索流入中心に原点回帰している。
元々,デルンの実用化以後,理想としていたのは検索流入からの持続的な訪問者・用者の増加だった。司組的にも献典的にも現実が追い付かず,デライトが出来てもそこまで分かりやすく魅力的な状態ではなかったので能動的なデライト宣伝に頼ることになった。
しかし,SNS を利用したデライト宣伝にも限界は感じていた。デライトでは当初から個人知識管理に関心のある日本人層を中心に宣伝を展開していたが,この層が意外と保守的だった。大きな変化を望んでいない多数派に対して,デライトは破壊的過ぎた。実は第三次宣伝攻勢あたりから感じていたことではあったが,限られた時間で自分の手を使う以上,無差別に手当たり次第というわけにもいかなかった。
久しぶりに SNS を離れてみて,本来の理想との距離がそう大きくなくなっていることに気付いた。大輪郭整備や第三次快調期で勢い付く今のデライトがもう少し見せ方や動線を工夫すれば,不特定多数の検索流入からの用者増加にも十分期待出来る。一時停滞気味だった SEE や広告関連の指標も持ち直し,総合的には好ましい状況にある。
そのまま完全な成功までの軌道に乗ってくれれば,それ以上のことはない。むしろ理想的な成功への近道が開けたようなものだ。
当努整理にも反映されているが,最近,無意識のうちにも,(現実離れした)「玄人」に過度な期待をせず,あくまでも一般的なネット用者が利用しやすいサービスを志向するようになっていた。一見まとまりなく見えたこれまでの全ての出来事が一本の道筋になりつつある。
一時脳疲労感が強かったが,現状整理と組計検討が急速に進み,だいぶ頭がすっきりした。
8月の第二次用合い改良・輪郭小窓実装によって用合い上最大の革新を果したので,内部的に最後の大革新となるであろう新生全知検索整備の完了と,文書整備の一段落をもって「新生デライトの成立」とすることにした。遅くとも開発に専念出来る20日までにこれを実現する。
具体的な当努を設定している「新生デライトの完成」については,もう少し長い目で見て着実に歩を進めることにした。先述の目標まで漕ぎ着ければ比較的小さな機能実装や調整を残すのみなので開発時間が多少減っても大きな問題にならない。
状況の変化に対する即応性が必要な時期であるため,10日以後,5日刻みで現状評価と組計見直しを行い,月内に結果が出せるかどうか判断する。出せそうならこのまま突っ込むし,出せそうになければそこで律動的集中生活を解除し長期戦に備える。
「新生デライトの完成」が「新生デライトの成立」の十分条件であることも必要条件ではないことも自明だが,ではいつ「新生デライトの成立」と言えるのか,ということはたまに考えていた。ただ,いずれにせよ先の話だったので,そこまで深刻な問題ではなかった。
8月の第二次用合い改良・輪郭小窓実装以後,この問題が無視出来なくなっていた。「新生デライトの完成」までの進捗よりずっと早く,思い描いていた「新生デライト」に近付いた感覚があった。実際,残りの当努の印迫はここまで大きくないだろう。
そもそも「新生」というのは「生まれ変わったような」という意味だ。「新生デライトの成立」と言える時点があるとすれば,新生デライト開発の過程で特に大きな革新を果し終えた時ということになる。その時,デライトは「未完成の新生デライト」となる。今回の組計検討ではその要件を絞り込んだ。
現実問題として,短期的に「新生デライトの完成」を目指すことが合理的ではなくなってきたというのもある。製品価値に大きく寄与しない細部にこだわっている時間が無い。第二次用合い改良も予定外の展開だったが,6月の第二次知番改良など予定外の作業が多過ぎた。
その代わり,最大級の難工事の成功という予定外の収穫も得てきた。これを活かす方向に舵を切るべきだろう。