数ある私の訳語の中でも,小気味いい感じで最近気に入っているのが「<ruby><rb>当努</rb><rp>(</rp><rt>とうど</rt><rp>)</rp></ruby>」と「<ruby><rb>奉努</rb><rp>(</rp><rt>ほうど</rt><rp>)</rp></ruby>」だ。
当努は「当面の努力」といった意味合いで,「ToDo」(トゥドゥ)の訳語だ。ToDo は英語で「やること」を意味し,比較的短期間のうちにやっておくべきことを指す。そのような情報を管理する<ruby><rb>想品</rb><rp>(</rp><rt>ソフトウェア</rt><rp>)</rp></ruby>などでよく使われる用語だ。これを「当努」と表現するとより直感的で日常的に使うのが楽しくなる。
一方の奉努は「努力の奉仕」ぐらいの意味合いで,「ベスト エフォート」(英語:best effort)の訳語だ。ベスト エフォートというのは直訳すれば「最善努力」となるが,品質保証をしないサービスなどに使われる用語だ。エフォート(努力)の音を模して「ほうど」と読む。これもなかなか使いやすく楽しい。