絶対王政は,近世(ルネサンス以降,市民革命以前)に現れた。王権神授説などを援用。
その理由は、次のようなものと考えられている。
伝染病や戦乱により農村が疲弊し,領主の収入が減少したこと。
火薬による軍事変革で,領主層の騎士としての戦闘能力が低下したこと。
商工業の発展により,これら業者は交易路の確保のために強力な王権を求めたこと。
絶対王政下の国王はこの状況を利用し,中央集権的制度の整備につとめた。
絶対王政期には,それ以前の歴史に比較して,君主の地位は抜きん出て高かったが,かといって貴族の権力から自由であったわけではなく,ある程度特権を容認しており,現代の専制君主国家のように強力な一体性はなかった。
影響
この時期の君主達が支援した王立アカデミーは,中世以来の大学とは異なる学風で,特に科学研究が推進された。
典型
終焉
フランスでは,フランス革命により国王が処刑され共和制に移行。