技術

描主宇田川浩行K#F85E
下描き希哲8年(2014年)
04月30日 17:14
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

目的を巧みに実現するために形式化・体系化された方法のこと。

「何をするためにどうするか」ということであり,「なぜするのか」という理由や,「何をすべきか」という価値観からは独立している。

この描出は「素描」です。

一覧

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デルンは「世界初の実用的な知能増幅技術」を謳っているが,これは散々論じてきた通り,そのまま世の中に受け入れられるとは考えにくい。簡単な話,私はそういう性質の技術がことごとく失敗してきたのを知っているから。

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デライトも,世の中の大多数の人にとって自然に使えて,一部の人には簡単そうに見えて,実は誰にも真似出来ない技術に支えられている,というところを狙うべきなのだろう。

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デライトには柔品ソフトウェア)としての革新性がある。高度な技術戦略もあり,デザインマーケティング上の達成度も高い。実装があり,実用され続けてきたという意味では所謂ベーパーウェアとも少し違う。まだ世に出せない,ただそれだけが問題だ。

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Mastodon が出てきた時なんか凄く分かりやすかった。技術に詳しくて,的確な「駄目出し」と改良が出来る日本人がこんなにいて,なぜ日本の情技(IT)産業が停滞し続けているのか。その根本的な理由はただ一つ。他の誰かがやっていないことに自分から身を投じようとしない。

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というか,これまでザナドゥ計画やら WinFS やら,デルン的な技術がことごとく失敗してきた歴史を知っているので,徹底的に戦略を洗練させるしかなかった。いかに効率的に開発を進め,いかに普及させるか。ここまで考えてようやくわずかな希望が見えてくる。

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デルン開発,ひいては虎哲開発が自分で凄いと思うのは,その「無駄の無さ」だ。この12年,振り返っても何ひとつ無駄だったと思う経験や捨てた技術が無い。余す所なく全てが血肉になっている。

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Babel もそうなのだが,「モダン」を称する技術ほど導入方法がモダンではないのは何故だろう。LFS を乗り越えた私でも,あれこれ駒手(コマンド)打たせて設定譜類書かせて,みたいなツールにはうんざりする。ちょっとしたツールのために3ステップ以上の導入作業をやらされると,モダンとは一体,という気分になってくる。

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技術というのは手段なので,その最も確かな評価基準は,目的に対する貢献度だ。日本の情技(IT)業界の問題は,「無目的」なことにある。実現したいことのために技術を選ぶというより,皆が使っているから,流行っているから,が先に来てしまう。

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米国の流行に追随して(新し物好き)米国の技術を学び(勉強熱心)理不尽に耐えてしまう(忍耐強い)。日本人の美点だったはずのものが,知識産業ではこうなってしまう。どうしたものか。

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そういえばここ5年くらいで,私の技術に対する評価も少し変わってきている。例えば,Apple は昔ほど嫌いではなくなったし,Ruby もそれほど嫌いではなくなった。

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一言で技術力と言っても色々な方向性があるが,今の希哲社には,少なくともある方向で GAFAM も寄せ付けない水準に達している技術がある。それをちゃんと活かせるかどうかで,日本の情技(IT)業界,ひいては日本の浮沈が決する。

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希哲館事業構想あり,思想あり,技術あり,献典コンテンツ)あり,機運あり,とむしろ無いものを探す方が難しくて,この順風満帆な状況で失敗したら人類史上最無能の謗りを免れない,という謎の不安感が湧いてきている。

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希哲館事業は,構想思想技術のどれを取っても世界の頂点を取れる水準になっている。日本の情技(IT)業界,ひいては日本の再興は希哲館事業の成否にかかっていると言っても過言ではない。

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これはすでに昨年,デライトとともに理論化したことなのだが,デルンのように「人間情報処理能力を飛躍的に向上させる技術」って,それだけを訴えてもあまり意味がない。そもそも,多くの人は現状以上の情報処理能力を求めていないか,何のために必要なのか理解していないから。そこで自然な動線を作る必要がある。

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あえて偏見と単純化で言うが,その技術を何に使うのかと聞かれた時,日本人は「就職のため」と言うと思う。よくて「○○みたいなものを作りたい」だ。それは別に悪いことではない。でも,「まだ誰も見たことがないものを作りたい」と言える人もいないとこの業界に未来はない。

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簡単に言い直せば,日本人はすでに知られたものを実装するための技術を身につけようとする。アメリカ人(の一部)は技術で実現できる新しいことを探す。

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日本の情技(IT)者に足りないのは「戦略性」だ。この技術を使ってどうやって価値を生み出すか,ではなくて,価値人気求人)ある技術をどう覚えるか,が主になってしまっている。

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(目指しているところにもよるが)ゲンロン的なものがあんまり上手くいかないのは自明なことで,だからこそ希哲館は技術を軸にするという方針でやってきた。私が一切他人の目を気にせず発言出来るのは,技術によって立っているからだ。人気を取る必要もないし,権威を恐れる必要もない。そうでなければ純粋な知の追求など出来ない。

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しつこいようだが,使うべき技術を見定め,それに熟練することの意義は大きい。その上で周辺技術を幅広く学ばなければ蓄積にならない。流行に惑わされてフラフラしているのは本当にもったいないと思う。特に若い人が。

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技術は手段であり,手段の有効性は目的に依存する。私の当面の目的は FAAMG を圧倒する新産業を創造することであって,そのためには多くの常識を打ち破る必要があった。でも「アプリを一発あてて小金持ちになりたい」とか「就職したい」という目的もありうるわけで,そういう人がやるべきことと私がやるべきことは違う。

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