{あれ K#F85E/5B28-4594}宇田川浩行 日本人がこれだけ自由な環境にありながら,これだけ行動が画一的なのは個性の弱さの証でもある。進学校の校則の方が緩いみたいなもので,放っておいても問題ないだろうと思われているわけだ。
{あれ K#F85E/5B28-E20D}宇田川浩行 アメリカ人と比べるのは難しいが,中国人も日本人に比べると合理的で我が強いとされているし,そもそも中国の政治が強権的なのは統治が困難だからなので,中国共産主義が与える画一的なイメージより個の潜在力は大きいのだと思う。
{あれ K#F85E/5B28-5E58}宇田川浩行 例えば昔,匿名掲示板で,「みんなで○○やらない?」みたいに最初から他人に依存して何かをやろうとする人より,率先して何か作って来る人の方が尊敬されたのと同じことで,それをもう少し大きなスケールでやれる人間が必要なのだと思う。
{あれ K#F85E/5B28-7B49}宇田川浩行 だからこそ,今は「強い個」を生み出せる国が強い。常識によらず,開拓者精神を持って合理的かつ大胆な行動が出来る個人を生み出せる国の典型がアメリカ合衆国で,その対極にあるのが日本だった。少なくともこれまでは。
{あれ K#F85E/5B28-0B0E}宇田川浩行 日本の情技(IT)業界がなぜ外国のバズワードに頼ってしまうのかというと,それを使わないと合意形成出来ないから。その範囲内でしか物事を考えられない。だからどうしても革新性に乏しいということになる。
{あれ K#F85E/5B28-7092}宇田川浩行 結局のところ,情技(IT)産業っていかに常識を覆すか,みたいなところがあって,高度になればなるほど「合意形成」が難しい。幕末のように,「日本はこうなるべきだ」と言っても,まず人は付いてこない。付いて来るとすれば常識の範囲内に収まっているアイデアでしかない。
{あれ K#F85E/5B28-ACDF}宇田川浩行 今の日本が変わるとしたら,誰かが日本国民を鼓舞してみんなで力を合わせて,みたいなことより,一早く日本社会の常識を抜け出した異端児が勝手に何か凄いことを実現して,その力で国民の意識を変えていく,というのが一番現実的な筋書だと思う。
{あれ K#F85E/5B28-33FB}宇田川浩行 これは個人的な経験に依るところが大きい話だが,私は恐らく日本人どころか大抵のアメリカ人よりも冒険的な性格であるし,「ゴキブリが一匹いたら」じゃないが,こういう人間が日本に生まれているということは,すでに日本社会の構造が変わり始めているということなのだと思う。
{あれ K#F85E/5B28-886D}宇田川浩行 一見,物凄くどうしようもない状況な気がするのだが,私はそれほど悲観していない。というのも,希哲館事業の展望が明るいからだ。少なくともここからは突破口が見えている。デライトは間違いなく成功するし,希哲社は世界史上最大の企業になり得る。そして私は日本を見捨てない。
{あれ K#F85E/5B28-C71B}宇田川浩行 最近の論考をまとめると,平成バブル以降の日本経済の停滞は情技(IT)産業への重点移動に失敗したことが主因で,新しい分野を開拓しなければならない情技産業は協調(≒常識)を重んじる伝統的日本社会にはそもそも向いていない。それも日本人が頑張っていないからではなく,間違った方向に頑張り過ぎているからなので「危機感」では変わらない。