ポモドーロ法とデルン

描主宇田川浩行K#F85E
上描き希哲13年(2019年)
06月01日 12:21
下描き希哲13年(2019年)
05月31日 23:39
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

ここ1週間ほど,「ポモドーロ法」(ポモドーロ・テクニック)という集中法を試しているが,これが驚くほど効果的だ。特に,デルンとの相性が良い。

ポモドーロ法は,短い休憩(3分5分)を挟んで25分間作業に集中することを4回繰り返し,4回毎に長めの休憩(15分30分)を挟む,という時間の使い方だ。

ポモドーロというのはイタリア語トマトのことで,考案者がトマト型のキッチンタイマーを使っていたことから名付けられた。この25分間を「1ポモドーロ」という。

もう30年ほど前からあるらしく,日本でもそれなりに知られていたようだが,私はついこの間まで知らなかった。どこかで見聞きしていてもおかしくないが,この手の話に興味が無かったので頭に入らなかったのだろう。

実はここ1,2ヶ月ほど,私は集中力不足に悩まされていた。というのも,約3ヶ月前に希哲館事業が軌道に乗り,この事業に未知の部分がほとんど無くなってしまったからだ。それ以前の私は,未知と冒険だらけの希哲館事業を心から楽しんでいたため,24時間365日,自発的にこの事業のことを考え働き続けることが出来た。それが軌道に乗り,開拓や発見ではなく地道な作業が求められるようになってくると,私の持ち辺(モチベーション)は急激に落ちた。こればかりは性格としか言いようがない。

そこで,1ヶ月前から「意識改革」と称して,やりがいに依存した仕事の仕方を改め,生活律動を整え,毎日決まった時間に,あくまでも義務的に仕事と向き合うようにした。そのうち肩が凝るようになり,30分ごとに席を立とうとキッチンタイマーを使い始めた。この時,タイマーを使うのは時間を意識するのにいいかもしれないと感じた。

それから1週間ほど経っても,まだ私は仕事に集中出来なかった。環境は完璧に整っているし,事業にとって絶好の時機でもある。体調も良く,悩みも無い。ここまで好条件を揃えても何かが足りない気がした。それが危機感という奴なら,無茶苦茶な借金でも作らなければ駄目なんじゃないかとすら考えたが,その前に,集中力を根本的に高める訓練法でもないかと藁にもすがる思いで調べ物をしていて見つけたのがポモドーロ法だった。

それを知る少し前にタイマーで30分程度の時間を意識するようにしていたことと,その他の問題をほぼ消去していたことで,ポモドーロ法の有効性は瞬時に理解出来た。すぐに試し始めて1週間経つが,信じられないくらいに仕事が捗るようになった。

ポモドーロ法では作業内容を把握し記録しておくことが重要だとされているが,これとデルンとの相性が極めて良い。

私はポモドーロを一般化した「進捗時限」という概念を造り,1ポモドーロ2ポモドーロを,1歩2歩と数えられるようにした。

これで「希哲13年6月1日1歩」「希哲13年6月1日2歩」……という風に毎日の進捗時限で何を目標にして何を完了したか,ということをデルンに記録していく。「今日は10歩進捗した」などと使えてなかなか楽しい。

思い返せば,私の集中力には不思議な性質があった。限られた仕事を限られた時間内でこなすことは他人に驚かれるくらい得意だったが,希哲館事業を始めてからというもの,計画通りに事が運んだ試しがなかった。これまでの希哲館事業は未知の要素が多過ぎて計画不可能だったからだ。それでも仕事を進めなければならないので,無理な計画を立てては自分を追い込み,計画が破綻したらまた新しい計画を立てる……これが唯一,この事業を前に進める方法だったし,これで何とか軌道に乗せることが出来た。

その結果,いま希哲館事業は他に類をみない構想規模を持つ事業になっている。これに加えて,私が人一倍得意な,限られた仕事を限られた時間内でこなす作業が可能になった。鬼に金棒とも言えるし,広大な構想力と精密な集中力二刀流を手に入れた気分でもある。

それはさておき,ポモドーロ法は,義務教育に取り入れた方がいいのではないかというくらい,集中力に問題を抱えている人には有効な技術だと思う。騙されたと思って試してみてほしい。

出力論組プログラム虎哲*イチ 1.01
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