事務や考え事に時間を取られ作業は出来なかったが,共有ボタン実装が終わって優先順位が付けにくくなっていた今後の作業方針についてはまとまった。
共有ボタンとほぼ同時に仕様がまとまった待っ読ボタンに関しては,需要の観点から優先順位を上げるか迷っていたが,偶然にも朝方 Twitter で Feedly がトレンドに上がっていた(メンテナンスだったらしい)のを見て運命的なものを感じ,ここで実装してしまうことにした。
また,その後はまとまった時間を理腑に当てることにした。希哲13年末に「技術的完済」と言えるほどデライトの保守性は理想的な状態になっており,現在でも良好な状態は保っているが,ここ一年以上の激しい開発の中で多少の乱れは気になっていた。開発速度の向上はもちろん,デライト高速化に寄与するところも大きいはずだ。
体調に波が出てきた。寒いかと思えば暑い,暑いかと思えば寒い,という季節だからということもあるだろうが,やはりこのあたりが追い込みの限界か。3日にいったん冷静になれたのはやはり幸運だったらしい。
開発では長らく懸案だった下装書の整理が大きく進展した。デルンの実用化から,かれこれ8年間継ぎ接ぎしてきた下装書なので,領当て崩れや不具合の温床だった。
たびたび整理の必要は感じてきたが,なかなか優先順位が上がらず,技術的完済後のデライトにとっていわば「最後の闇」になっていた。デライトの徹案・設計がほぼ固まり,デライト集約の環境も整った今,ようやく着手すべき時期が来たという感じだ。
デルンからの試行錯誤の歴史でもあり,手を入れながら色々な思いが込み上げてきた。
もう一つ,ホワイトハウスまで新型コロナウイルスに蝕まれていくアメリカを眺めながら,運命の不思議さについてしみじみ感じたりもした。酔っ払い運転のようなものでいずれ大事故を起こすだろうと漠然とは思っていたが,まさか本物のウイルスと人間の愚かさが合体するとは想像していなかった。
4年前,英米政治危機を受けて新近代化事業としての希哲館事業構想が急速にまとまり,インターネット衆愚政治に対抗すべくデルンを世に出すことを決めた。だから次の米大統領選挙は希哲館事業にとっても節目だった。
この状況をどう考えればいいのか,まだ気持ちの整理はついていない。
北極3丁目も終わるが,今日の開発では視界が急に開けたような感覚を得た。デライト離立補完が長く暗い洞窟だったとすれば,初めてはっきりと出口が見えたような感じだ。
「技術的完済」という言葉もしばらく忘れていたが,開発が長期化すればするほどその意義は大きくなる,と言っていたことがここに来て現実の救いになった。自分で思っていたよりずっと後縁の交度が整理されていることに気付いた。ここ最近の疲労も吹き飛ぶ嬉しさがあった。
離立補完終結は正式離立から丁度半年後になる13日を予定しておくことにした。必達期限としていた20日まで1週間残せる。最悪,今月中に間に合わない場合も頭の片隅では考えていたため,十分な見通しだろう。
先月末時点では北極3丁目半ばと見込んでいたが,デライト市場戦略を練るのに多くの時間を費したことや,作業の優先順位がいくつか前後したことなどによる遅れもちょうど1週間ほどということになる。これも妥当な範囲に収まっている。
結果的にはなんだか全てが上手く最適化されているようだ。