イベントをどう訳すか

描主宇田川浩行K#F85E
下描き希哲13年(2019年)
08月21日 22:06
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

昨日,「プロトタイプをどう訳すか」という文章を公開したが,今日は,論組プログラミング)における「イベント」の翻訳語について考えたことを書いてみたい。

イベントとは,司組システム)が取り扱う「出来事」のことだ。キーボード入力クリックといった用者ユーザー)の操作はもちろん,描画処理通信状態の変化など,司組内の出来事を一定の条件に従って検知・伝達し,それに対応する処理を簡単に記述出来るようにするための概念だ。

このイベントという概念も大昔からあるが,日本語ではそのまま,「イベント」というカタカナ英語で扱われてきた。昨日,そろそろ希哲館訳語を決めておきたいと思っていたところ,「異変」という言葉が思い浮かんだ。考えてみれば,イベントというのは異変と言えなくもない。

ただ,「異変」というと異常事態という感じがあるため,誤解を与えかねない。そこで少し字を変えて「為変」としてみた。「有為転変」という仏教用語に重ねてみると,異常無常の趣となり少し面白いが,流石に意味深過ぎて使いにくい。

ここまで考えたところで,「事象」という直訳で良い気がしてきた。「出来事」と使い分けるのは容易で,確率論などで抽象的な使われ方もするため,日常的な表現と区別しやすい。何より,余計な説明が要らない。試しに,事象駆動イベント駆動),事象処理イベント処理),事象伝播イベント伝播)など,既存の用語を置き換えてみても意外と違和感が無い。

イベントハンドラーは「事象制御子」などにするとして,イベントリスナーはどうするか迷った。聖徳太子のようなものだが,結局「事象聴取子」という無難なところに落ちついた。

出力論組プログラム虎哲*イチ 1.01
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