希哲14年1月21日のツイスト

描主宇田川浩行K#F85E
下描き希哲14年(2020年)
01月21日 01:45
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール
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一覧

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プログラムにしても,原理は計算であるにしても,プログラマーですら「算譜」という訳に違和感を覚える人は多いと思う。昔は知らないが,現代的なプログラミングはどちらかと言えば計算より論理に重点がある。そこでプログラムプログラミング)の希哲館訳語は「論組」(ろんぐみ)となった。

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プログラムも「算譜」ではほとんどの人が理解出来ない。一つの鍵は,「コンピューティング」が「計算」とは訳せない,ということ。これは間接的に,英語におけるコンピュートという概念が,単に計算をすることから計算によって情報処理をすることに拡張されていることを示していた。そこで,希哲館訳語勘報」(かんぽう)が生まれた。すなわち,情報勘定である。

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例えば,「計算機」という言葉から一般人が連想するものって,計算するための機械,簡単に言えば電卓だ。でも,実際のコンピューターゲームをしたり,調べ物をしたりするもの。計算機科学の初期にあった翻訳語が,技術の普及とともに廃れていった理由がここにある。

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さっき「算譜」の話が出て少し思い出したが,10年以上前,この手の既成訳語を採用しようとしたことがあったものの,これから定着させるのは難しいだろう,という結論になった。「算譜」が普及しない理由,「(電子)計算機」ではなく「コンピューター」が使われてしまう理由,「コンピューティング」を上手く訳せない理由,全て通底していることに気付いた。「計算」という表現が直感にそぐわなくなっている。

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ちなみに私が希哲館訳語音写性重視しているのは,全てにおいて原語をよく再現した理想翻訳語を目指しているからというのもあるが,やっぱりカタカナ外来語を大量に置き換えると,「原語連想しやすい」というのは単純に便利。記憶しやすく思い出しやすい。

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基本的に,ここで紹介しているような希哲館訳語はそれなりの考証を経て,無数の没案の上に立ち,これ以上の翻訳語は考えられないだろうと「上等訳語」に認定したものなので,つっこみ所がほとんど無い。つっこみに懸賞をかけてもいいくらいで。

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でも,「面触れ」も,語感が馬鹿っぽいだけで解説してしまうと結構高品質な部類だな……。

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折角登場したので今日のアレな希哲館訳語めんぶれ面触れメンバーmember)の翻訳語。「顔触れ」の「」をやや抽象度の高い「」に置き換え,主に技術用語として用いる(「面触れ函数」等)。似た語に面子メンツ)がある。

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希哲館訳語だって,本当はもっと茶目っ気があった方がいいのかもしれない……が,今でも結構アレなところがあると思う。だってメンバーを「面触れ」(めんぶれ)とか大真面目な顔で使ってるんだから,つっこめるだろ。もっといじって話題にしてくれ,という本音も全くなくはない。

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炎上商法しかり,つっこみやすさってネット話題になるには必須といってもいい要素なのだが,希哲館事業の場合,そもそも私以外に正確なつっこみが出来る人間がいないので,人を寄せ付けないものになってしまっている面があり,痛し痒し。

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希哲館事業以上に長く複雑な文脈のある事業なんてそうないので,やっぱりマイクロブログ向きではないのかもしれない。

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伝わっていないかと思えば,これまで知らなかった人が実は読んでました,みたいな反応をもらうこともあり,なかなか難しい。

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ちなみに私は江戸時代後期から明治時代を中心に行われた翻訳語多産期を「(第一次)大翻訳時代」と呼んでいて,第二次大翻訳時代を創ろう,という趣旨で希哲館訳語を蓄積してきたので,無視どころか利用してきたくらいなのだが,自分が散々言ってきたつもりのことって本当に伝わっていないものだな……。

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もちろん,過去に造られた翻訳語をしっかり知り,その上で積み上げていきましょう,ということなら大賛成。

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定訳を無視する」の意味がよく分からないが,そもそも普及してちゃんと使われている翻訳語が存在するなら何の問題もないわけで,例えば昔「算譜」という翻訳語が造られたが,今は一般に使われていない。でも算譜は定訳です,と言い張ることに私は意味を感じない。再検討してみませんか,ということで,もしかしたらそこに齟齬があるのかもしれないが。

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ちなみに私は「算譜」は問題の多い訳語だと思っていて,普及していないのにはそれなりの理由があると思っている。

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うーん,それを全て踏まえた上で問題意識を持っているのが希哲館訳語,ということは流石に伝わっていないか……。でもまあ,関心が無いわけではなく努力不足だと分かるとちょっとやる気が湧く。もっと頑張ろう。

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これまでにも,カタカナ外来語を訳そうという翻訳語望事プロジェクト)が無かったわけではない。ただ,ほぼ全て「こんな翻訳語考えてみたけどどうですか?みんなで使いませんか?みんな使ってくれるなら自分も使います」という態度だった。私は「自分が使いたい最高の翻訳語を作って自分で使う。一応公開しておくからみんなも使いたいなら使えば?」という態度を貫いている。

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しかし,もう一つ希哲館訳語を振り返ってみて痛感するのが,日本語改良するものでありながら,これほど日本人離れした仕事もないな,ということ。膨大な翻訳語を一人で勝手に創り,勝手に使い続けることが出来る日本人というのは,少なくとも私が知っている日本人像からはかけ離れている。だからこそ続ける意義がある。

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柔よく剛を制す」から取った「柔品」(ソフトウェア)という希哲館訳語も,日本文化延長線上ソフトウェアという概念を捉えることを初めて可能にしたが,日本経済最大の課題である脱工業化象徴しているようでもあり,スルメのような味わい深さがある。

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こうしてみると本当に日本語潜在力凄いな。実はほとんどのカタカナ外来語調和的に訳せる。

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今日のイチオシ希哲館訳語であたえ出与えデータdata)。情報素材原義は「与えられたもの」。

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