中国製 HarmonyOS は何を意味するか

描主宇田川浩行K#F85E
上描き希哲13年(2019年)
08月10日 00:29
下描き希哲13年(2019年)
08月09日 22:54
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

今日,米中貿易戦争米国による制裁の標的となってきたファーウェイが,独自の OSHarmonyOS」を発表した。Android などを含む米国製品の利用継続が危ぶまれる中,一つの対抗策を打ち出したことになる。

HarmonyOS について概要以上のことは示されていないが,モバイル OS世界シェアで首位の座にある Android に対抗しようという意気込みは伝わってくる。

詳細がどうであれ,この手の試みが成功するのかどうかは分からないし,すぐに分かることでもない。仮に失敗したとしても,二の矢三の矢は放たれるであろうし,その嚆矢としての中国経済における意義は大きい。

この話を聞いた時,私は日米貿易摩擦時の TRON をすぐに連想した。当時の日本米国に敵視され,様々な分野で衝突した。当時最有力視されていた日本製 OS の TRON も例外ではなく,あらゆる方面から圧力を受け,結局 MS-DOS などの米国製 OS に道を譲ってしまったという屈辱的な歴史がある。

これ以降,日本の情技(IT)産業独自性自主性も失い,専ら米国のプラットフォームに乗り,米国の流行に追随するようになった。その日本はいま,先進国で最も情技産業の停滞した国となり,長年の低成長に苦しんでいる。

このような歴史を知っていると,かつて日本人が出来なかった戦いを始めている中国人に,敗北感にも似た,何とも言えない感情が湧いてくる。そんなもの成功するわけない,と揶揄する日本人の多さにも哀しいものを感じる。これまで,ずっと「出来ない理由」を探して冒険しない自分達を正当化してきた日本人の姿を知っているからだ。成功するかしないかの問題以前に,この精神力の差という意味で,すでに日本人は中国人に完敗しているのではないか,という気になってしまうのだ。

同じように侮ってきた中国の工業製品が,気付いた時には遅い津波のように世界を席巻している現実を考えれば,日本人に油断していられる理由は無い。そして,今こそ国家の存亡をかけて米国中国逆襲の狼煙を上げる時だ。

出力論組プログラム虎哲*イチ 1.01
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