不登校とゆたぼん騒動について考える

描主宇田川浩行K#F85E
下描き希哲13年(2019年)
06月02日 17:11
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

先月,「不登校の天才 YouTuber」を名乗る「ゆたぼん」という10歳の少年が「死にたくなるくらいなら学校なんか行かなくてもいい」と主張していることが『琉球新報』に大々的に取り上げられ「炎上」に近い話題となった。世間の反応も,両親も含めた素行や,不登校になった経緯について痛烈な批判が目立つ。

この「ゆたぼん騒動」,最初はちょっとしたネットの話題だと思っていたのだが,思いの外あちこちに波及している。ラジオテレビでも取り上げられているし,動画再生数も最も多いもので現在150万回を越えている。いまだにネットでも言及され続けている。

ゆたぼん君がここまで話題になった一つの理由は「つっこみやすさ」だろう。いまどき不登校児は珍しくないし,個性的な不登校児がメディアに取り上げられることは何度もあった。ゆたぼん君の場合,特に新しいことを言っているわけではないが,「つっこみどころの多さ」において他を圧倒している。誰でも何か言いたくなるようなキャラクターなのだ。

彼に対する批判の主なものとして,「宿題が嫌だ」という理由がある。私がこの件に関して一つだけ思うのは,小学生くらいの不登校児に,学校に行きたくない「理由」を無理に説明させてはいけないし,苦し紛れに捻り出した言葉を文字通りに受け取ってもいけない,ということだ。彼らはそこまで自分を客観視出来ていないし,自分の感情を的確に表現する言葉も知らない。

そもそも学校に行く,ということは本来不自然なことだ。学校に行かなくなる子供には,「学校に行かない理由」があるのではなく,「学校に行く理由」が分からないという場合が往々にしてある。そこを間違えると,教師も親も,ありもしない「理由」を探して苦しむことになる。

出力論組プログラム虎哲*イチ 1.01
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