昨日の日記にも書いたように,ほとんど世界史上最大の成功と言える「デライトの完全な成功」を果すには環境がぬるま湯過ぎるのかもしれない,とちょっとだけ考えていたところで,Twitter では閲覧制限を巡って大騒動になっていた。騒動の大きさは過去最大級かもしれない。
Twitter 危機は,サービス開発の難しさを非業界人にも分かりやすくしてくれたという点でやはり意義深いものがある。なぜデライトが「完全な成功」と「不完全な成功」を概念化しているのか,ぐっと理解してもらいやすくなった。
Twitter のように人気は集めていても問題を山ほど抱えていて,経営者に「地獄」と形容されるようなサービスもあれば,デライトのように閑散としていてもほぼ完全に理想的な状態にあって開発者・経営者にとっては天国そのものというサービスもある。考えてみれば,「完全な成功」と言えるサービスなんて一つも思い浮かばないし,それに限りなく接近しているデライトの到達点がいかに高いかということでもある。
ほとんどのサービスは集客の代償として様々な問題を抱え込んでしまうわけで,集客をここまで後回しにしてこれた,それだけ環境に恵まれていた,というのがデライト経営の特異性であり,優位性なのだろう。