希哲13年3月13日

描主宇田川浩行K#F85E
上描き希哲13年(2019年)
03月14日 02:27
下描き希哲13年(2019年)
03月13日 01:21
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

15時頃から,天気が良かったため小一時間散歩,買い物をして帰った。

開発ではここしばらく靄がかかっていた の基本的な開発方針について一日中考えて結論を出し,視界が晴れた。これから気持ち良く開発が進みそうだ。

一覧

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一つだけ微妙だったところは namespace a::b::c みたいな宣言が出来ないことだったのだが,実はこの表記にも問題があって,例えば b の下に何かを追加したい時に柔軟性が無い。一見冗長だが,入れ子表記も簡単に展開出来てそれはそれで便利だったりする。

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C++ の名前空間って結構馬鹿にされている印象があるが,実は の基礎として C++ を選んだ時の主な理由は,名前空間や ADL も含めて大規模な名前の構造化が可能だったことがある。私が「名前世界」(nameworld)と呼んでいた網羅的な名前体系を実現出来る環境だった。

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例えば,::foo::std::bar という変数があると ::foo::bar() という函数からは std::bar で参照出来る。誰が作んねんという話ではあるけど。

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あと,久しぶりにこの辺の調べものをしていて思い出したのだが,C++std:: を前に付けたところで実は全然厳格じゃない気がする。相対場筋(パス)みたいなものなので……std という文字列自体が予約されていれば問題無いとは思うが。

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::std:: をあれこれ弄ろうとしたのだが,明示的に禁止されてはいないとはいえ,C++ 標準 との相互運用性等を考えるとこれは避けた方がいいだろうし,::xtd:: って意外とよく考えた命名だなと思った。

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今日は今後の の設計方針についてあれこれ考えた。Cμ では std をもじった「xtd」(extend)という表現をよく使ってきた。Cμ 標準のうち,C++ から継承した部分を「基礎標準」,拡張した部分を「拡張標準」として,後者を表す記号だった。最近,これを std に統合してしまおうという野心が芽生えていたのだが,結局これは没になりそうだ。

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羊をとって食いながら羊の皮を被る狼はいないだろう。

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私がこれだけ自分の性格に難があるのを自覚していて猫を被らない理由は,ある程度新しいことをやってしまうと,もうそんなもの被りようがないからだ。やっていることそのものが明らかに常軌を逸しているのに,態度だけ謙虚ぶってもかえって胡散臭く見えてしまう。そりゃ,そんなこと絶対的な自信が無ければやれないだろう,という。

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実際,私みたいに明らかに新しい事をやっていても,これだけ生意気だとムカツクし何か認めてやりたくない,と思うのが普通の日本人の感覚だと思うし,ぶっちゃけイノベーションが育たない理由なんてそれが全てだと思う。「良い人」じゃない人に対する圧力は凄まじいし,良い人は良い人ゆえにあんまり破壊的なことは出来ないし。

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ジョブズゲイツに憧れる日本人は多いが彼らを受容するような社会環境が日本に無いという話は,実は信長秀吉などに置き換えても同じことが言える。

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定期的に「日本からなぜジョブズゲイツのような人物が出てこないのか」という話題が盛り上がるのは良いのだが,その中でたまに前澤友作さんとか堀江貴文さんとか数十段格下の起業家を並べる,おそらくは適当な啓発本に騙されてしまったのであろう人達が散見されるのが切ない。大人はスケール感の違いを教えてあげるのが義務だと思う。

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FAAMG の半分は大学中退者が印象的な創業者として顔を知られている。この中で大学出のベゾスGoogle 創業者のキャラが弱いのも恐らく偶然ではない。

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世界的情技(IT)企業の創業者の経歴として「(多くは一流の)大学中退」が目立つのは,この世界が高度な教育と自由な性格の両方を求めるからだ。

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言語開発に関しては CUnix が同時に発展したことに注目していて, にとってもデルンという実装目標があることが重要だと考えてきた。結局,言語も道具なので,実際に何を作れるか以上の評価基準は無い。

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だがそれが面白い。

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語れば語るほど,宝の持ち腐れ感が半端じゃないな……。私がまともな性格だったら何かの科学賞とか総ナメにしているしとっくに大金持ちなはずなのだが,現実にはこれだけのモノを抱えて自殺行為に等しいことをしている。

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この も,虎哲の主要開発言語として位置付けたのはもう6年前だし,その前年にはこの言語でデルンを実装し稼動させ続けているので,多少の運用実績は出来た。この間,山のように新しい概念や手法を導入したが,やはり最大の発明は SweeP ことスウィートポインタだと思う。スマートポインタとも GC とも異なる新しいメモリ管理の手法を開拓した。

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「シーミュー」という響きも何か可愛いし。

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最初, は「Museum C」だったが,それが「Mu-C」になり,今の形になって「ギリシャ文字を付ける」命名法の有用性に気付いた。特徴的でありながら簡潔で,μ なら u(ユー)のように代用表記も作りやすい。C++C のラテン文字表記の面倒臭さ,Objective-C の長さ,CGo の検索性の低さなど,多くの言語名が抱えている問題を回避出来た。

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ちなみに,μνσ に相当するラテン文字mns で moons と読ませることも出来る。これが気に入っていたのは,昔から希哲館では「水月」(水面に映る月)を「一にして多」,つまり理想を共有出来る多様性の象徴として使ってきたからだ。

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博物言語」こと (シーミュー)では既に述べた通り,C++ の全面的な語彙改良を計った。「累新(ルネサンス)言語」こと (シーニュー)では,いわゆる C 系言語の範疇で文法改良を試みる。「綜合(ジンテーゼ)言語」こと (ディーシグマ,ドグマ)ではその範疇を越え諸言語の綜合を試みる。

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既存言語の語彙改良(μ 過程),文法改良(ν 過程),全言語の綜合(σ 過程)という三過程で論組(プログラミング)言語開発を進める手法を「STD」(synthetic three-stage development)と呼び,希哲社ではそれぞれに C++ を基礎にした という言語をあてはめ,CnD(キャンディ,Cμ/Cν and Dσ)と総称した。

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核脳カーネル)から応司(OS)開発をして Windows もどきが出来ても意味がないのと同様,文法から弄ってちょっと風変わりな実用性の無い言語が出来ても意味がない。だったら,最初はライブラリ群から構築して後で文法を考えればよくない?という発想で始まったのが

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が当時としては画期的だったところは,「論組(プログラミング)言語における実践上の問題は文法ではなく語彙にある」ことに気付いて,プリプロセッサも含めると十分な語彙改良実験が出来る C++ と完全互換で,C++ とは似ても似つかない記述性の高い言語を作り上げたところ。

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おさらいすると,(シーミュー)は現在の希哲社の基幹開発言語で,旧称「Museum C」,通称「博物言語」が示すように,網羅的なライブラリ体系(ミュージアム)を中心とした C++ の語彙改良言語だ。

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そろそろ も大改造の時機だな……。

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この文化的遺伝子は,ついこのあいだまで日本という国を超大国に匹敵する経済大国にまで成長させるほどの有益な因子だった。それが脱工業化という近代化以来の産業構造の大転換に直面して通用しなくなってきた。そこで世界に先駆けて知識産業革命を日本で完成させようと希哲館事業が立ち上がった。

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周知の通り,信長秀吉は革新の能力はあったが,安定した体制を築く才能はまるでなかった。家康は勤勉さで力を蓄え,組織力で関ヶ原の戦いに勝利し,強固な体制を築いた。それが文化的遺伝子(ミーム)として今日の典型的な日本人像を形成した。

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色んな意味で最高に恵まれた開発環境にあるので,最近は襟を正さなければという気分になっている。この開発環境だけですでに数京円の価値はある。無駄にしてはいけない。

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ちなみに以前,.shy という拡張子を考えたことがあった。source から利用されることを想定したシェル スクリプトで,y は x(実行可能)の裏に隠れているからシャイ,という洒落だった。

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Synx 拡張子.w を追加した。ウィンドウ システムを利用した実行可能バイナリのための拡張子。CLI 用の実行可能バイナリにはすでに .x があるが,「x の前(フロントエンド)」という洒落がきいていて良い。

=}{希哲13年3月13日のツイスト}

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