転売問題を見ていると,「営利目的ではない作品を“売る”」という矛盾を抱えた文化自体,あるいはそれを成立させるシステムを見直すべき時なのだろうなと思う。会員制とかにして権利やインセンティブを上手く管理出来ないものか。
全知検索の課題として,AND 検索などと正規一致検索の整合性をどうするかという問題があったが,これも概ね整理がついた。
AND 検索はそもそも部分一致検索を組み合わせるものなので,これは OR 検索 とともに部分一致検索の一種と位置付けることにした。OR 検索は正規一致と矛盾しないが,そういう検索をしたい場合は稀なので統一感を取るべきだろう。必要になったら正規一致検索を明示する演算子を導入すればいい。
ただし,前方一致検索や後方一致検索を指定することは出来てもいい。a... & ...z
で開始文字列と終了文字列を指定出来るのは便利そうだ。
ここまでで概ね全知検索の設計・実装上の課題は片付いたと言えそうだ。
早期実装の目処がついたため,19日の開発でまとめた作業項目の優先順位で「検索語提案機能実装」としていた所を「全知検索整備」に拡大することにした。
あいちトリエンナーレ2019騒動でもつくづく感じたことだが,人間って本当に矛盾に満ちた存在だ。肯定する方にも批判する方も常に矛盾を抱えている。その矛盾がつっかえて対立になっているわけで,それを丁寧にときほぐし,新しい段階へ導く「弁証法」が必要とされている。